堺に生まれ明治・大正・昭和を短歌とともに生きた「情熱の歌人」与謝野晶子。
「みだれ髪」はその代表作、甲斐町の生家跡には「海こひし潮の遠鳴りかぞへつつ少女となりし父母の家」の歌碑があります。
与謝野晶子は菓子商駿河屋の三女として甲斐町に生まれてから、鉄幹に出会い家を出るまで堺ですごしました。明治・大正・昭和を短歌とともに生き「情熱の歌人」と呼ばれ、同じ文学者鉄幹の妻であり、11人の子どもたちの母でもありました。明治34年(1901年)に出版された「みだれ髪」は、鉄幹へのあふれる愛と青春のみずみずしさを歌いあげ、浪漫主義の代表作となりました。
また詩、評論、古典研究などさまざまな執筆活動を展開する一方、女性の権利に焦点をあてた評論も多く著し、当時の女性の地位向上に積極的に取り組んだことでも有名です。
その生家跡には「海こひし潮の遠鳴りかぞへつつ少女となりし父母の家」の歌碑があり、晶子と鉄幹を引き合わせたといわれる覚応寺、二人がはじめてデートした浜寺公園など、エピソードがつたわる地と晶子歌碑巡りを楽しむことができます。
2007年、生家跡前に本社屋移転した企業の社会貢献により歌碑とその周辺が整備され、生家の様子をビジュアルに表現、外国人観光客用に英語・中国語・ハングルの説明文も加えました。
歌碑周辺の石組みは碑に刻まれている歌にちなみ、海の波をイメージして高低に配し、所々の青色タイルは光る水面を表現しています。歌碑前の堺観光コンベンション協会で市内の観光案内を入手できます。
施設情報 | |
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名称 | 与謝野晶子生家跡 |
住所 | 〒590-0950 大阪府堺市堺区甲斐町西1−1 |
アクセス | 阪堺線「宿院駅」下車 |
電話番号 | 072-228-7143 |
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